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この花なんのはな


この花なんのはな

いいかえれぱ、生きながらの名木を自己の財力で自分のものにできるという満足感ーそれがある一時期、日本の支配階級の入々に盆栽が愛玩された理由のひとつであり、そうした風潮に対して、民の側から拒絶反応があったからだろう。
しかし、いまの盆栽はちがうの次の言葉はすこぶる暗示的だ。
「盆栽のよろこびはまた、一段異なった伊やさしさ"をもっている。
それは制約された炉自然"にけなげにも生きている、という感じをひとびとにいだかせるのである。
程度の差こそあれ、同じ有限のこの地上に生きて行かねばならないわたしたち入間にとって、それはまさに盆栽家のいうような人生の友である」。
盆栽の社会学は 盆栽こそ、庶民の好伴偶でなくてはならない。
なお、閑人の趣味というのは時間がかかるということだろうが、有限の時間に生きる私どもだからこそ、無限の時間におのれの夢を賭けるのである。
決して閑があるからするのではないのである。
世界に誇る日本の鉢植えに薬剤を使用するときは、つぎのことに注意してもらいたいと思う。
@必ず「農薬」と表示のあるもののみを使う。
同じ「名前」の薬剤でも、家庭用のものは薬剤効果を高めるために鉱物油などが入っているものがあって、植物に害がある可能性がある。
A使用の目的が、殺菌であるか殺虫であるかを明確にして、その混同を避ける。
B毒性に注意し、使用はできるだけ普通物とし、やむを得ない場合でも、劇物にとどめ.毒物の使用はなるべく避ける。
C池や養魚場などが近くにあった卵、農薬が河川に流入する恐れがあるときは、魚毒性に充分留意すること。
D農薬は、2種類以上のもの(例えぱ2つの殺虫剤、または殺薗剤と殺虫剤など)を混同することによって、@その効果の高まるもの。
A効果の変わらないもの。
B効果の低下するもの。
C化学反応などによって害が出るもの、などがあるので、混同使用するときは、必ず「混用適否表」を見て、その安全性を確認すること。
Eそれでも不明の点があるときは、「農業改良普及所」「農協」などに問い合わせ、安全の確認をすること。
現在、世界に誇る日本の鉢植えに使われている農薬は、比較的少ないが、多く使われると思われる農薬を挙げるとつぎのとおりである。
(@農薬名、A殺菌虫別、B毒性、C魚毒性、D主な使用目的)@石灰硫黄合剤A殺菌殺虫B普通物CAD越冬病害虫(予防散布)@銅水和剤A殺菌B普通物CBD一搬病害防除(松・真柏)@ダイセーンA殺菌B普通物CAD 一般病害防除@ジネブ剤A殺菌B普通物CBD一般病害防除@ペンレートA殺菌B普通物CBD 一般病害防除 @カラセンA殺菌B普通物CCDウドンコ病@マシン油A殺虫B普通物CADカイガラムシ@スミチオンA殺虫剤B普通物CBDアプラムシニ般害虫@マラソンA殺虫B普通物CBDアブラムシ・一般害虫@デナポンA殺虫B劇物CBDカイガラムシ(松綿虫)@カルホスA殺虫B劇物CBDカイガラムシ(松綿虫)@アカール嬲A殺虫B普通物CBDハダニ類@ケルセンA殺虫B普通物CBDハダニ類・一般害虫@硫酸ニコチンA殺虫B毒物CADシンクイムシ・アブラムシ@ランネートA殺虫B劇物CBD一般病害防除(ハマキムシ) これらのうち、一般病害防除という言葉ははなはだあいまいであるが、羅列するときりがないので、一応このように挙げてみた。
どの薬にもその効果の特徴が書いてあるので、それに従うこと。

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