日本犬は退屈して、何もする事が無いので、私だちか長いこと物臭にしているので大胆になって活動を再開したカエルを追いかけはじめた。
私の犬はいちばん手近なところにいる奴にしのび寄り、この新しい獲物を殺そうとして、あのネズミ飛びのテクニックを試みた。
しかし、彼の前肢は水のなかにざぶんと着水し、カエルは平気で逃げていった。
顔にかかった水をふるい落として私の犬はカエルが何処へ行ったのかと、あたりを見回した。
私の犬はそれをみつけた、あるいはみつけたと思った。
淵のなかほどに水生ハッカの丸い若芽か顔を覗かせていて、それはペットドッグの不完全な視力にとっては、かくれているカエルの頭に似ていなくもなかった。
日本犬はそれをみて、最初に頭を左にかしげ、ついで右に傾けると、ゆっくりと、非常にゆっくりと水のなかに入り、植物に近づいていって噛みついた。
私かその馬鹿げた失敗を笑っているのではないかと、私の犬は、困惑した様子で長いことあたりをみまわしていたか、振り返ると、やがて岸に泳ぎもどってきて、私のかたわらに横だわった。
「帰ろうか」と私かいうと、日本犬は立ち上がり、私の犬流の表現手段で「はい」と答えた。
私たちはジャングルを通って、まっすぐ川に向かった。
私たちは先ほどよりかなり上流にいたが、水の流れが時速ほぼ十二メートルの速さで運んでくれた。
日本犬はもう広大な川幅を恐れず、私のかたわらで静かに泳ぎながら流れに身をゆだねていた。
私たちは、衣服と釣道具をおいた場所の近くで水から上がり、私はアクアリウムの魚たちのために、急いで素晴しい夕食をつかまえた。
黄昏の中を、満足し、幸福な気分で、私だちは行きと同じ道を戻った。
ネズミ狩り牧場で、日本犬は幸運に恵まれた。
私の犬は立て続けに三匹もの肥えたネズミを捕まえたからであるカエルで失敗したことの立派な代償である。
今日、私は町ヘ行かなければならない。
日本犬、お前は一緒に来られないんだ。
私か長ズボンをはいているのがわかるだろう。
けれど明日、明日は日本犬、また川で泳ごう。
少年と高僧
 冬の訪れは早かった。
凍てつく突風がスモモの葉を地面にまき散らし、松の古木の針葉を揺らした。
少年が生まれ育った池を後にしてから、半年以上が過ぎていた。
 少年は暗く、湿っぽい古木のうろに身を縮めて座っていた。
寒風が身を刺し、竹林がかたかたと鳴るのが聞こえたが、少年の心は遥か遠くにあった。
この数週間、いつもそんな状態だった。
少年の心は色や形、音などの物質的な世界を超えたところにあらゆるものが目を見はるほど美しい世界に遊んでいたのだ。
 ついに少年は、静かに澄んだ心だけが見ることのできる内なる世界を見出したのだ。
高僧に教わった瞑想によって、少年は「道」に目覚めたのだった。
 毎朝、少年は内面の静けさを味わいながら、何時間も瞑想にふけっていた。
少年は、全く新しい少年に生まれ変わっていたのだ。
 この日の朝も、少年は深い瞑想に入っていた。
そして突然、心を洗われるような光景が心の目に映った。
遥か遠くで、雪山の連峰が春の日射しを受けてきらめいている。
柔らかな陽光が雪を溶かし、この楽園の池や川を豊かな澄んだ水で満たしていった。
咲き誇るモクレンや舞い散る桜の花びらが、えも言われぬ香気を放つ。
そして美しい苔に縁取られた池辺に競うように咲く藤、ツツジやカキツバタの色彩はとても言葉にはできない。
 少年は、こうした内なる世界の眺めを楽しんでいただけではない。
その世界のすばらしい音にもうっとりとしていた。
鳥の歌やせせらぎの音を乱すものといえば、若く生き生きとした少年たちが、力の限り跳躍しては池に飛び込む音だけだった。
 少年の心は満ち足りていた。
心の目でしか見ることのできない、限られた者にしか体験できない世界に少年は浸っていた。
瞑想を終えると、少年は目にした光景を高僧に語って聞かせた。
「それにしてもあんな至福の世界が、あれほどみごとな場所が、実際に存在するのでしょうか?」少年は聞いた。
確かにあると、高僧はうなずいた。
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 「皇帝の庭園ならば、この世の至宝と言えるだろう。
おまえが見た光景に劣らず、それはそれはすばらしい至福の園だ。
だがそのみごとな景色を味わうには、数々の障害を乗り越えて何万里も旅をしなければなるまい」道中の最大の難関は大河を渡ることだと、高僧は言った。
「でもそれがぼくの運命ですから」少年はためらうことなく答えた。
 この大河の流れは速く、流されれば刀剣のように鋭い岩や岩礁に打ちつけられて、命取りとなる。
岩を伝って向こう岸を目指した数知れない旅人たちが、足を滑らせて急流に呑まれてきた。
だから川辺に暮らす生きものたちの中には、この川を渡ろうとするものなどいなかった。
命をかけてまで向こう岸へ行ってみたいとは思わなかったのだ。
しかし、少年は平然としていた。
 「問題ありませんよ。
ぼくの最高の跳躍は、まだお目にかけていませんからね。
早く行き方を教えてください。
そうすれば足の指一本も濡らさずに、跳び越えてみせますよ。
それぐらいの技量はありますから」「愚かな考えは、無謀な行動を生む」高僧は言った。
「どういうことかわかりませんが」少年は聞いた。
「いずれわかるさ。
素質は持って生まれるものだが、技量は学んで身につけるものだ。
 確かにおまえには、生まれながら跳躍の才能がある。
だが素質というものは、技量が加わって初めて完璧な力を発揮するものだ。
素質が扉を開くものだとすれば、扉の向こうへ無事通ることができるのは技量のおかげなのだ。
 素質と技量を共に伸ばしてこそ、自分だけの人生を思いどおりに生きることができるのだ」少年はしばしもの思いに沈んで座っていた。
一度まばたきをし、さらに目をしばたたいた。
そして言った。
「ぼくは、思いどおりの人生を生きてみたいんです」「望むだけではだめだ。
行動あるのみだ。
人生のさまざまな状況を乗り越えていくためには、みずから行動するしかない。
何もしなければ、状況に呑み込まれてしまうだけだ」「心の準備はできています」「では始めなさい」高僧は言った。
 そして二人は、全身全霊で準備に打ち込んだ。
訓練の手順は単純明快だった。
例外もなければ無駄もない。
少年はまず、大河の急流に耐えられるだけの筋力をつけることから始めた。
 少年は毎日、両手に重い石を握って、本の枝から逆さまにぶら下がった。
初めはひどく手足が痛んだが、少年はあきらめなかった。
 仰向けになって、両足で丸太を上げ下げする訓練もした。
跳躍やスクワットもやって、筋力とスタミナをつけることを目指した。
 そうしているうちに、どんなときでも思うような跳躍が自然にできるようになっていった。
ただ素質があるのと、素質を生かして熟練することの違いを高僧は説いた。
訓練によって技術を磨けば、先天的な素質と後天的な技能が一体となる。
そうすれば迷わず、瞬時に行動できるようになるのだ。
 少年は、寝る間も惜しんで訓練を続けた。
来る日も、来る日も訓練に明け暮れた。
 昼は体を鍛え、夜は心の鍛錬に励んだ。
内面の世界には、まだまだ解き明かすべき謎が多かったからだ。
その謎のひとつが、宇宙についてだった。
宇宙のなんたるかではなく、宇宙とどう関わって生きるかということだ。
高僧は言った。
 「宇宙の摂理は永遠に存在しているが、決して知り尽くすことはできない。
だから未来に期待してばかりいてはいけない。
将来を変えられると慢心するのも慎みなさい。
自覚的な生き方とは、常に『今』という時に専念して生きることだ。
変化は生涯の友だ。
あらゆる生きものに、無限の可能性を与えてくれる。
 変化を常に歓迎すれば、それだけチャンスも訪れる。
変化を受け入れる度量を身につけ、永遠なる宇宙の摂理をわが友としなさい。
流れに身を任せて進むのだ。
そうすれば、いつしかその流れの不思議な力に支えられていることに気づくだろう。
変化に直面したとき、目前に障害が立ちはだかったとき、自分の体の大部分を成している物質のことを思うとよい水だ。
自分の本性に従い、水のようになるのだ」「自分の力の限りやってみますよ」少年は言った。
 「いや、自分の力以上の者になりなさい」「ご心配なく。
ご指導のおかげで、今ならきっと川を遡って泳ぐことだってできますよ」少年は努力家だったが、のみ込みがよい方ではないと、高僧は改めて思った。
そこで高僧はていねいに説明した。
 「本当の力がある者は、時には身を引くことを知っている者だ。
猪突猛進するばかりでなく、時には柔軟に進路を変えるのだ。
もう一度言おう水のようになるのだ。
水ほどしなやかなものはない。
水ほど柔らかく、しかもどんなに硬い岩や鋼鉄でも打ち破るほど強いものはない。
自由に形を変え、柔軟性に富んでいる。
川の水は曲がりくねり、岩を回り込んで流れたり、上を越えたり、地下に潜ってすり抜けたりする自在に進路を変えて流れていくのだ。
 水がうち勝てないものはない。
だがその本質は何かといえば、みずから道を譲るしなやかさだ。
それでいて、行く手をふさぐあらゆるものの形を変えてしまう力も持っている。
ちょうどおまえのように。
使是在非換毛的時期 清除多餘的毛髮 除毛梳
ペット用品選び 旅行あれやこれや  美しき縫ぐるみ ネザーランドドワーフ  家族のような柴犬・ビーグル  メタボ近しミニチュア・ダックスフンド  スキップ大好きチワワ  野良猫日本猫  野良黒 ミニチュア・シュナウザー 
 川の流れのような思慮深さを身につけてさえいれば、やっかいな障害に出会っても、恐れることなく立ち向かえるだろう。
危険や難問やどんなに高くそびえる壁も、チャンスに変えることができる。
負け戦を勝利に変えることができるのだ。
おまえの内にもそんな力が秘められている」少年はまだよく理解できなかった。
 「つまりこういうことですか−その流れとやらに従えば、どうするべきかがわかると?」「こうしろああしろと命じる、雑多な声に惑わされることもあるだろう。
だが常に流れに従えば、するべきことがおのずから明らかになるはずだ。
 流れに従うとは、自然にかなった道を行くことだ。
内に疑問が湧き、外に困難が持ち上がったときに、流れは正しい方向へと導いてくれる大いなる力となる。
この世は流れに満ちている。
生きとし生けるものの歩みそのものが、流れだと言ってもよい。
流れには始まりも終わりもない。
流れとは、やむことのない宇宙の運行そのものだ。
 さあ、流れとともに行きなさい。
流れはおまえを導いてくれる。
日々、流れに逆らわずに生きることを心がければ、大いなる波に乗り、進むべき方向へと進むことができる。
流れに逆らえば、人生の可能性を発揮し尽くすことはできないだろう。
 自覚的に生きること、それは自分の運命の流れに身を任すことだ。
そしてその流れの力を常に活かして生きるのだ」「どうも不思議なんです。
さんざん勉強したのに、何も学んでいない気がします」少年は言った。
frt1やんぐアフガン  only11 子犬黒猫好き  Tk4 ンコ拾い隊   「智慧は言葉では表せないものだ。
悟りとはそういうものだ。
おまえは運命の旅路へと踏みだす用意ができたのではないかね。
私はそう思うが」「ええ、ぼくもそう思います」少年は答えた。
すると高僧は思いがけないことをした。
深々と頭を下げ、とても静かな落ち着いた声で言った「行動してこそ、真の自分を見出すことができるのです」。
 高僧はくるりと背を向けて歩きだした。
大河へと通じる、あまり通る者のない小道だ。
少年はぴたりと後について、ぴょんぴょん跳んでいった。
何か月も前にこの森に迷い込んだ時に比べれば、ずっと謙虚で賢明な少年になっていた。
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