当方のわんこ種はビアデッドコリーで面白いほど毛が取れてこのまま全ての毛が抜けてしまうのでは?と、思うほどです。 大変驚いています。 ペット用品ですがステンレスのほうは複雑にもつれてしまった毛には、 先にスリッカーなどでといてからでないとピンが曲がってしまいました。 手に馴染む感じや、スーっと櫛が通った時の感じはとてもいいんです。 ベアデッドの毛は長いので、よほど上手にやらないとうまく使えないような気がしました。 もっとも裕福なガナデロスは、八万頭以上の羊を所有していた。 一五世紀におけるスペインの羊の数は、四〇〇万頭以上におよんだ。 夏のあいだメリノ種の群れは高地で放牧され、秋になると南の地方へ連れてこられた。 このようなおびただしい羊の群れは、専用の通路を必要としたので、いやおうなく地味ゆたかな土地を通ることになった。 何百キロメートルという長さと、三〇ー六〇メートルほどの幅をもつこれらの通路は、同業組合メスタの所有と見なされて、農民や一般市民には使わせなかった。 こ の通路には・特別の「野鶴欝]が一-五リーグ(スペインの一リーグは四・一六キロメートルに相当)ごとに設けられた。 シャルル五世[一三三七-八O年]は、避暑用の宮殿を建築し、その付属公園を設計しているうちに、一本の羊の通路と重なりあうことがわかった。 すると、メスタは国王に公園の敷地を制限し、そのまわりにへいをつくって国王の土地を羊の通路と区分けするようにせまった。 一般の百姓たちは、強い権力をもつ国王に対しても自分たちの意志をとおした組合には、いいなりになるよりほかなかった。 三万頭から八万頭の羊の群れが田野を横断するとき、一部のものが群れを離れたり迷ったりすることは避けられないことである。 もし百姓たちが、巨大な羊の流れが洪水のようによぎる前に作物を取り人れておかなかったら、たった一晩で自分たちの畑が丸坊主されているのを見いだすにちがいない。 この種の災害に対しては、何らの補償もなかった。 畑の所有者は"メスタ評議会"に斌してしか異議の申し立てができなかったうえ、この羊所有者の法廷の裁判官たちは、すべて羊飼育業者であったからである。 百姓たちは、自分の土地を、生け垣や垣根で防御することさえも許されなかった。 法廷に対するこの種の告訴は、すべて決まり文句で判決されるのであった。 すなわち「農民は自分の作物を食い荒らされる前に収穫しなかったばあい、みずからその責めを負うべきである」。 |