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幹簡略による流れ人野趣強調 野趣を高める 多幹樹形は、それぞれの幹が一つの表現したい方向に添っていないと、なかなか全姿の調和は得られません。 この樹も、ただ半懸崖風の野趣を表現したいのであれば、単幹で作った方が野趣は表現しやすいでしょう。 これを多幹で表現するためには、吹き流しとして、それぞれの幹の表現を統一することが必要なのです。 そして、その統一項目が、"流れ"と"野趣"の強調なのです。 現状では、流れはあるものの、奥行きが広く、伸びやかなイメージが勝っています。 正面を決め、前後いずれかの幹を抜く、この簡略によって流れを一方に決めることで野趣を高めようというわけです。 多幹樹形では、互いの幹が頼り合い、鷹揚になると、どうしても表現が甘くなりがちです。 あってもなくてもいい物を排す決断が大切なのです。 |
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