石屋の犬はネコが好き



この樹に接がれた枝は一部を除いて完全に活着し、切り離すのに充分な太りを得ていました。
残りの接ぎ枝は来春切断することにし、いよいよ樹づくりの第一歩となる骨格づくりと剪定にとりかかります。
この樹の場合、枝接ぎにより既に理想的な位置に枝が接がれている訳ですから、枝決めにはさほど悩むことはありませんでした。
理想的な枝配りとは、樹(幹模様)によりまちまちですが、幹の曲の外側に枝がくること、かんぬき状(同じ位置から左右に枝が出ている状態)にならないことが原則といえます。
また、構想段階では、切るのに迷うような枝は残しておいた方が賢明です。
この樹では接ぎ枝を切り離した際の傷を巻かすために傷のまわりに犠牲枝を数本残してあ12ます。
新木の剪定では、大きさを維持すること、全体の強弱差をなくすことが目的となります。
その際、必要な枝のうちで最も弱い枝を基準に行ないます。
一番弱い枝を見極め、それに合わせて剪定すれば、全体の強弱バランスがとれるという訳です。
剪定法は基本的に4パターンに分けることかできます(イラスト参照)。


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