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この樹が、さらに出世するのは枝配りの良さによるのですから、枝と枝との開き具合や、枝と枝との長さのハズミ、枝と枝との太さのバランス、左右の枝の変化の妙をみせるようにしたいものです。 また、枝葉が繁っているばかりの盆栽では趣があ12ません。 繁りの厚い薄いの強弱の変化をつくることもこころがけてください。 盆栽をつくるという時、大別すると二つの立場かある。 業者と趣味家の場合である。 業者はしばしば「趣味家がうらやましい。 盆栽を商売にしていると、せっかくつくった木でも売らなければならない」と嘆く。 盆栽か急激に大衆化した時期に、趣味家から業者へと転身した例は数多いが、そのような人ほど『趣味家時代』を懐しむ傾向にあるようである。 |
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