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盆栽は人が創るものである以上、白然の樹木の形や、それから受けるイメージを大切にし、また参考にしても、白然の樹木そのままではない、盆栽態としての美しさが要求されます。 盆栽としての美しさと白然の樹木の美しさは本質的に異なるものです。 その盆栽としての美しさを、生きている樹木を用い、造形するとき、その大きさが小さくなればなるほどより繊細さが要求されます。 仮りに樹高五mの自然樹のイメージを、樹高五〇pで表現するのと樹高十pで表現する場合を考えてみます。 本来五mにも生長する樹木を五〇pの樹高で再現しようとすれば、かなり困難がともないます。 植物としての本来の生長の度合いは、遺伝的に決定されていますから、培養と整姿・剪定によって人為的にコントロールしなければな17ません。 これをさらに小さく十pで表現しようとすれば、その困難さはいっそう深くなるはずです。 |
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