「盆栽をまったく知らないわたしのような人間が盆栽家の話を聞いてまっさきにいだく素朴な疑閾"なぜ、自然を変えながら、本当の箇然を楽しむなどというのだろうか。 「盆栽は文化的創作物の中でも、かなり奇妙なものに属している、それは一方には、いわゆる天然のままの生命が息づいており、他方にはきわめて強烈な人工灼なもの、つまり規範性の主張がふくまれている」 いずれも、盆栽の社会学」の中での池井望氏の言葉だが、盆栽を客観的にみようとする学者の声として当然といえるだろう。 どう孝えても、盆栽は植物愛から出発しながら、その植物を整形することによって完成するものだからである。 つまり、植物をいたわりながら、植物を人工的に変えるという矛盾をその作業の内部に抱いているのだ。 ただ、問題は、それを植物いじめや自然の歪曲とみるかどうか、ということだろう。 これについては「盆栽道は樹の自然的性質を察して育成が、たしかに、われわれの側からいえぱ、植物本来の性傭を蚕曲しよう一、とはしていないのだ、むしろ、その性質を生かすことによって、形をととの、足、美樹名木に昇格させようとしているのである。 いずれにしても、盆栽が「制約された自然」であることは否定できない。 われわれはそれをでき得る限り、人工的でなくやりたい、と思っているわけなのである。 3魚介類への影響 農薬は、それを使用すると一部が水に溶けて大かれ少なかれ河川や池に流入する恐れがある。 この場合、その農薬が魚介類にどの程度被害を与えるかが厳しく決められている。 魚毒性の分類C魚毒性が低いので、注意して使用すれば特に支障のないもの。 砒酸鉛、砒酸石灰、硫酸ニコチン、石灰硫黄合剤、マシン油など。 D魚毒性がある程度強いので、使用に当たっては一応注意を要するもの。 スミチオン、マラソン、ベンレート、除虫菊、有機銅剤など。 Q魚毒性が強いので使用規制がされているもの。 世界に誇る日本の鉢植えによく使われる農薬でこれに属するものは普通ない。 E魚毒性が極めて強いので、使用には一定の指定がされているもの。 エンドリン、PCP(除草剤)。 現在、農薬として登録されているものは、正確な数は分からないが、おそらく数千種を数えると思われる。 こうした中には、残留毒性や著しい毒性のため、現在製造禁止や使用禁止、または強い使用制限をされているものもある。 |