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この花なんのはな


この花なんのはな

鉢植えは自然の大木のイミテーションである。
すなわち、鉢植えは、絵函彫刻と同じく、人間精神の審葵的活動に基いて創造せられたる、自然の大木のイミテーションなのである」「盆織原論』は、鉢植え樹形の考察の項において卓見の多い名稿だが、この芸術論はいささか大づかみのように私には思える。
第一に、絵画と彫刻とを同じく造形芸術としてとらえているのも可笑しいし、コピーとイミテーションとの対比もあまり適切ではない。
しかし、鉢植えを芸術にひきあげたい僭熱は、現代の私どもにもよくつたわってきて、共感を呼ぷものがある。
そんなわけで、論理的にみると、沢田氏は鉢植えの芸術性をことこまかに説明してくれてはいない。
ただ、わずかに「人間精神の響美的活動に基いて創造せられた」から、といっているのである。
つまり、鉢植えには作着の審美感が助いているからすなわち芸術なのだ、と、主張するに止っている。
<斜幹木、模様木、または双幹体どちらかというと柔らかさのある樹形ですから、楕円鉢、それもやや浅めの鉢が映りがよいでしょう。
枝の張りが強い場合は、外縁か袋式を用いるとよいでしょう。
また斜幹には正方形(升形)がよく似合う場合があります。
<株立ちV11丈の高い樹は、中深の長方形、枝が横に張った樹にはやや浅めの長方形か楕円形が映ります。
<根連り、寄せ植えV11概して、浅めの楕円であまり縁の強くないも のがよいでしょう。
つまり切立状のものです。
ただ、文人調のものはごく浅い皿状のもの(南蛮皿)を使って効果をあげるケースが多いようです。
また寄せ植えの場合は、鉢面を十分にとれるものを選ぷことは言うまでもありません。
<石付きV11長方か楕円の浅めの鉢が似合います。
もし島や滝の景観をつくりたいのであれぱ、.水盤か銅盤がよいでしよう。
(懸崖.半懸崖V11懸崖は下方鉢か深さのある丸形、升形などが似合います。
半懸崖には輪花式か木瓜式、あるいは額面などを施した重厚な味をもった中深の丸形か升形などがよく映ります。
<文人木V11朱泥、紫泥などの渋い味のある丸鉢が合います。
そして樹に対して小さめの鉢がよいでしょう。

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