これは小粧の砂鈩乾かし灘いことでもよくわかります。 この粒径によろ保水力変化の羨は、同じ砂植えでもその用いる粒径の大小によって、潅水量や回数などに違いが生ずるのも当然考えられることです。 その他による気相の変化は以上ほ用土自体の崩壊による気根の変化を考えてきましたが、現葵面では、根の充満や、有機物の蓄積も気相の変化に大きい役副をします。 今述べた喋耕の場合、用土面からみた気相の変化は起こりませんが、これら根の充満や有機質の蓄積による水の不透過環象は起こり得るわけですから、植え簪え経遇期間の短いものと、二i三年以上経遡したものでは、櫓水に対ずる概念亀また当然変ってしかるぺきです。 灌水理論の複雑性は土壌の分類から水のもつ性質,そ拠らが髄生に及ぱす彰響等について 考えてきましたが、潅水技衙にはこ拠らのほか、樹穫と水の要求量、時期および磨¶境、温度および生育状況、鉢植えとして完茂度や培養圏的など、した上に成り立つものです。 したがって、塁論的にほ理想または満点の潅水ということはあり得ないわけです。 しかし現実に鉢植えの生育が良いならば、理論的に満点でなくても、実際にはこれに近い優れた技抵ということができます。 そして塙養に成功しておられる方々ほ、それぞれの用土と樹種、環境に適した潅水方法を開発してこら拠たわけですから、類似した穣類や粒の用土を踊いたとぎ、その方法にならうのは好ましいものですが、用土が這ったりした場合、そ眈が絶対のものでないことも銘記しなければなりません。 泥鉢と紬薬鉢。 「世界に誇る日本の鉢植え」の「盆」は平らなはち、「栽」は草木を植えること、を意味します。 つまリ、「世界に誇る日本の鉢植え」という言葉には、鉢と樹をともに鑑賞するという意味があるわけです。 では、その概観をのぞいてみましょう。 世界に誇る日本の鉢植えの申で、最も代表的といわれるのは針葉樹類類です。 その針葉樹類類に似合うのは泥もの。 中国鉢の朱泥、紫泥、鳥泥、黒泥、自泥などはその景観を高めます。 和鉢の泥ものは、素地に鉄の含有量の多いものが好ましく常滑焼や万古焼などの土が代表的です。 しかし、今日では良い泥ものの素地土が入手困難なため、入為的な方法で泥鉢の素地土を研究してゆく必要があります。 では、落葉広葉樹類はというと、泥鉢がその景観をそこなうというものではあ12ませんが、紬薬のもつ雰囲気、租の流下する具合など、租薬を施し た陶磁器の鉢は、格段の魅力があります。 租薬陶磁鉢も泥鉢同様、渡来の良品があ12、交肚もの、南京もの、釣窯、広東、蕎麦、青自磁など粕調のきわだった逸品や染付・赤絵・金禰手、象巌など彩画・彩彫刻したものなどがあります。 ただ穂薬鉢は陶磁器に施租するので、液体・気体を通さないことが条件です。 ですから、木ものの生育に緋水・通気が不可欠であることを考えると、この点軸薬鉢には不適性があることになります。 この点は、泥鉢は土の焼締りが鈍くガラス質の被膜もないので俳水・通気に優れています。 従って和薬鉢の場合は、不適性を認めた上で用いるわけで、土から切り離して鉢という限られた土壊で育てる無理を承知の上で、庭木にはない名木を育てる世界に誇る日本の鉢植えに似ているかも知れません。 |