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絵日記


絵日記のこえ

明治初期の偉大な財界八であったことは、盆燐小鉢の面自味迎にくわしい。
右腕となって活躍した財界人の余技として、瀬戸の陶工を抱えて焼いたのが小野窯の鉢である。
磁器または半磁器のろくろ式丸鉢が多くほとんど施穂したものである。
この鉢のように胎士そのもので成型し仕上げたもので、大きさもこれほど小さいものは、唯一のものではないかと思われる。
支郷鉢の南康にも上職をかけない無穐の鉢として、戦前のご伯が愛してやまなかった自南京浮刻無頽長方に水盤が有名であるが、この鉢も箱書にある。
戦前から戦後にかけて鉢植え愛好と収集の中心をなした旧蔵贔で、現蔵者へと継がれたものである。
天正年閻開窯と思われるが、江戸中期大和郡山城主柳沢莞山候が「赤ハタ」や「赤膚山」。
印を下賜したことに由来する名という。
鉢植え鉢がいつ頃、誰の代にどのくらい作られたかは、不明である。
落款は「赤ハタ」「赤膚」「赤膚山」の順に古いと言われるが無藩款のものもある。
この鉢は戦後の水曜会の大会に緑紬の鉢の一対になって出品されたものを。
蔵者が所有したものである。
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鉢の側面の図柄@胴紐(どうひも) 鉢の側面を、紐で縛ったように、直線の細い線(膨らみ)のあるもの。
A額縁(がくぶちV 鉢の側面に、額縁のように、矩形の膨らみがあるもの。
B絵鉢(えばち)文字鉢(もじばち) 鉢の側面に、絵または、文字が書いてあったり、彫刻してあるもの。
これは、正式な呼び名ではないが、便宜上つけてみた。
ただ、昔の支那鉢で「絵紫泥」などと呼ぷのは正式の呼び名でしょう。
足の相違による区分@ぺた足(ぺたあし) 特に足と呼ぺる部分がなく.鉢の側面・つまり底の部分とが.棚に接しているもの。
長角鉢などには無く、見たことはないが、丸鉢には往々ある。
これらの鉢は、たとえ底穴があっても、流出した水が「ぺた足」に遮られて流れないため、排水不良による障害を起こすことが多い。
A切り足(きりあし) 鉢を作るとき、始めに足の分だけ側面を長くしておき、後から不要の部分を切り取って、足の分を残したもの。
B付け足(つけあし) A切り足の足に相当する部分を、別につくっておき、焼く前に取りつけたもの。
付け方が悪いと、後から離れる場合がある。
C雲足(くもあし) Bの付け足の一種であるが、雲のような「紋様」(もんよう)をしたもの。
この「紋様」には色々な形や工夫がある。
鉢の正面 鉢のうち、長角や小判・楕円などの鉢は、辺の長い方を正面とするから特に問題はないが、ここでは、判断の難しいものについてのみ述べてみる。
@丸鉢で、三つの足のあるものは、その足のうち一つを『正面』とする。
これは、古い中国の『鼎』に起因する習わしでしょう。

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