とくに小品鉢植えにおいては、「絵に書いたような校順」は不可能です。 タブーとさ札ている「カンヌキ枝」も、小品の場合は狡の太さが同じでなければ」全駆取らなぐてもよいのです。 頂部は強くなりやずく、下枝は弱い木は、サツキ類を除いてド枝が弱く、頂部は強くなる性質があります。 とくに松類やケヤキのように、大木になりやすいものにこの傾向が強い。 これも「お叱り」を受けそうですが、鉢植え専門誌にはさまざまな樹形のイラストが載っています。 イラストレーターかイラストの依頼者、あるいはその双方に起因すると恩われますが、失礼ながら自然界と遊離する樹形に見えて仕方ありません。 どいうのば、このものは頂部が異様に強すぎます。 頂部が強いということは、生長途丘の「若木」だけで、占木や老木の頂部はスケスケになっているのが自然界の姿です。 つまり、せっかく苦労して古木に作ったつもりが、逆に若木に逆戻りしていることになります。 以前に国風展の苦言を呈していた高名な方がおりました。 この方の趣旨は、「棋元や幹模様は、占木の相があってよいが、頭は若木」というもので、筆者も同感です。 まず、使い古しの歯ブラシを使って、キレイな水で、神・舎利の汚れを洗い流す。 キレイに汚れを落とし、肌を乾燥させる。 次に、水彩用の白い絵の具を容器にしぼりだす。 それにオレンジ色の石灰硫黄合剤を適量加える。 さらに石灰硫黄合剤に対し、3倍の水を足す。 この水の量は、石灰硫黄合剤に対し、3倍よワも多くても少なくてもいけない。 かならず適量を用いる。 そして、この混合液を、木質部にしっかり浸透するように、筆で塗っていく。 このシンパクの掃除は、意外に時間がかかる。 ほぼ1日の作業となります。 りになっていたわけではない。 他の仕事も並行して行なわれている。 さて、懸崖樹の枝づくりは、各々の枝振りをはっきりと区別して作っていくことが大切。 上の枝、下の枝と、明確に作りわけていく必要がある。 しかも、シンパクの葉は、紐葉の味をいかし、モコモコとした感じにしなけれぱならない。 もちろん、枝は2叉2叉に作っていく。 かなり太いブロック枝も剪定した。 下部の垂れさがった弱い枝を切ったのだ。 また、枝を持ち上げるようにして作ったのは、樹勢を劣さないためだ。 下垂している枝はどうしても弱くなります。 それに懸崖はもともと下垂しているものだから、弱くなりやすい。 しかし、枝を単に持ちあげるといっても、そう簡単にはいかない。 上部に枝を持ち上げるにしても、引っ張りあげるだけの太い神がない。 そこで、舎利にドリルで小さな穴をあけ、そこに針金を通し、枝を引っ張りあげた。 さらに、裏側の1番下にある枝は、樹形上からいえぱ、必要ないものでしょう。 だが、2手に分かれた水吸いが到達する一方の先端であるため、 単純に上へ静ち奄ぼよす迄七恋が、 水吸いと舎利が1本につなが脅でい るため、持ちあがらない。 そこで、 水吸いと舎利を引き裂き、枝を前方 へたぐりよせるようにした。 |