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絵日記


絵日記のこえ

台風の目 枝棚の考え方。
R38は八ツ房系のネズミサシの仕上りに近い樹の手入れである。
作業は指による芽摘み。
春ー夏(9月ごろまで)茅を指で引張って抜く芽摘みである。
現物のネズミサシは芽吹きもよく(芽数も多い)春から次々に出る芽を気づいた先から摘んでいる。
鉢植え記事によくあるネズミサシの芽摘みの基本通り。
芽を摘まれるとネズミサシは次の芽が吹いてくる。
1週間ー10日程で動き、伸び出してくる。
八ツ房系のネズミサシは芽数が多く吹き、奥からも2番芽が動き出してくる。
これを再び摘んで形を整えていくのである。
現物のように、棚が決まり仕上りに近い状態の枝は春先などに小枝の先に鋏が入っている。
<透かし>などと呼ばれる作業である。
鋏を入れて混んだ部分や棚の奥の小枝(横になったリヨレたりした密集の中の小枝)を取る。
この鋏の入れ方でネズミサシの仕上りが決定すると考える趣味家が多い。
これからネズミサシを作ろうと考える方は、ペテランの棚のネズミサシの枝先をよくみることが大切。
これは文章では全く解説不可能である。
ポイントとしては下枝(下に向く芽)は取り、枝棚の下面をきれいにしておくこと。
横芽を中心に2芽残しの要領で棚を充実させていく。
芽摘み後の2番芽・3番芽は様々な角度で出てくる。
そこで芽摘み後の整理(不安な芽は取る)も重要である。
この芽摘みに加えて鋏を入れて枝先部分の小さな枝分かれを出していくわけである。
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樹づくり人が思っているのは、杜松が、なぜこのような不思議な樹形になったか二その不思議さを、樹の歴史を、生きざまについて、思いを巡らせているのだ。
とにかく力強さに惚れこんで、入手した。
幹・根元の力強さといったらどうだろう。
実にダイナミック。
まるでスポーツできたえた筋肉のように逞しい寒椿。
だが、普通枝が横にひろがる性質があり、あまり幹は太らない。
畑で育てた樹といえども、かなりの努力を要している。
それに寒椿は、やたら花芽がつきやすい。
そのために幹が太りにくいかもしれない。
この樹も、枝にたくさんの花芽をもっている。
12月には、花がやってくるはずだ。
寒椿の花は他の椿に較べやや小さい。
これは、山茶花の園芸品種(異説もある)であるためだろうか。
大きい椿の花よりも、やや小ぶりな寒椿のほうが、盆上で樹と花のコントラストがうまくとれるような気もする。
もともと椿は、この樹のような太幹より多幹体のものが多い。
そして、樹形も細目ですっきりとした味わいのものとなります。
そのため、椿の大きな葉と幹のバランスのとり方が難しい。
しかし、この樹に関しては、幹径が充分過ぎるほどあるので、葉とのバランスを気にする必要もない。
それだけ椿としては異色の樹ともいえるのだが。

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