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絵日記


絵日記のこえ

現物では頭部あたりは繁っていて判リにくいのだが、頭部の切断による短縮化が計画されている。
芯となる枝を切り、その下にある枝を立ち上げる。
樹作リ途中の樹によくある<立て替え>である。
ちょうど頭部あたりは、以前に整姿した際の枝から判断して、整理されておらず、全体形作りを主体に作られている。
この部分を切断して、樹高を縮めることになる。
同時に立て替えによるコケ順も作られるのである。
現物では.頭部を切断したあたりが、その作業である。
枝はそれぞれが繁り放題のため、内部の枝は少なくなっている。
ネズミサシの完成樹によく見られる枝棚のよく分枝した状態にまで、ここから再び作り直すわけである。
ネズミサシは剪定や摘み込みをしなけれぱ、枝の先端が常に強く外側だけ強くなる。作業前の繁らせた状態は、たとえていえば真相の庭木のように強い枝が何本も伸びて、内側の枝がごく少なくなっている姿である。
頭を飛ばして、左側にある小枝を立て替えて代りの頭部とし、次にその枝のごく小さな枝を仕立てていくわけである。
いわゆる放置状態に近い樹を再び作り変えるのは楽しみでもあるが、時間も必要である。
ネズミサシの場合は樹勢さえあれば、以上のような立て替えから此較的短期間で再び仕上りに近い状態に作り込むことが可能である。
芽吹きの良さは樹勢が良いことが条件で1度詩ち崩すと整姿前の数年は樹勢回復のためにだけ数年も必要とする。
それも回復すればの話で、大枝が枯れ込んだり、橿腐れの状態の古樹は枯死することも多い。
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ちょうど、それはスポーツ選手にたとえるならば、バスケットボールの選手とラグビー選手の体型の違いのようなものだ。
一方は、背が高くスリムに、足もカモシカのようにしまっている。
他方は肩幅が広く、胸も厚い。
そして、太股は筋肉が弾けそうなほど、ガッシリとしている。
さて、この樹は、現在、ラグビー選手の体型でありながらも、その体型をささえる各部がひ弱でしょう。
素質はあるが、まだ体のできていない、ルーキーみたいなもの。
このままでは、レギュラーどころか、変に体を痛めて、リタイヤしてしまう可能性もある。
はやくラグビー選手としての、体を作ってやらなけれぱならない。
もっと、重量感をだすために、各枝を下げる。
樹頂部も上を向き、あらぬ方向を見つめているので、しっかりと観る者を凝視するように、おさめることにしよう。
針金かけを開始した。
太い枝には銅線に紙を巻いたものを使用する。
幹肌に傷をつけないようにするためだ。
針金は、一年間かけておくつもりだから、紙を巻いておく必要がある。
太い枝をのぞく他の枝には、銅線に樹脂でコーティングした針金を使う。
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