陽好性の樹種なので、外棚上に根伏せ床を置くか、日当たりのよい南向きの屋根下でもかまいません。 遅霜の心配のある地域では、霜の心配がなくなるまで、棚上に塩ビの波板を張り、霜よけしておきます。 落葉するまで外棚上で管理します。 根伏せを行った年は移植せずに、そのまま生育させます。 関東北部以北の寒冷地で、床土が凍る地域では冬囲いしますが、関東以西の平野部では棚下で十分越冬します。 他の鉢植えと同じで、培養土が半分ほど乾いたら十分に灌水します。 肥料は 薪梢が伸びはじめてから、できるだけ根作りのために肥培する必要があるので、完熟した有機の固形肥料を、葉が固まる6月中旬まで月に1回ほど与えます。 根伏せをした年は、いっさい枝葉を摘んだり、詰めたりはせず、伸びるにまかせておきます。 移植は来春の植え替え適期に行いますが、その際になって伸びた枝や根を切り詰め、それぞれを仕立て鉢に鉢上げします。 その後は通常の苗と同じ矯正を行って、枝葉を増やしてゆきます。 順調に生育すれば3〜4年後には結実を鑑賞できるようになります。 ポイント 根伐せから仕立てるので、根はできるだけ上下の太さが少なく、曲線のある根が最上である。 また古根よりも若い根の方が発芽しやすい。 新梢が伸びている期闘は絶対に切らぬこと。 単鉢に上げる際は榎をほとんど露出させるので、ぐらつかないように、しっかり圃定する。 移植した根伏せ断の下根が少ない場合は、露出させた幹(根)の部分に包帯を巻き付けて湿度を保ってやると、活着しやすい。 |