これは取り木の発根の具合がうまくいかない場合の例である。 寒グミは新梢などの細枝は挿し木がよくきく。 失敗は少ない樹種だが(取り木もよく成功する)、まれに古枝や古幹の取り木が失敗することがある。 寒グミの小品は根強い人気があり、特に太幹の小品は作りにくいため、人目をひく作品になる。 山採り品もあり、古枝挿しを試みる人も多慎が、意外に活着しにくい。 太幹の 太幹の挿し木が活着するならば取り木も可能なはずで、畑作りで肥培した樹の上部を取り木するなど、応用も拡がるだろう。 オオイタビはクワ科の常緑ツル性の植物。 ヒメイタピは小品によく用いられる。 ヒメイタビの太りにくさは相当なもので、根元が親指くらいの太さがあれは、ツルの拡がりは4畳半の部屋より繁るといわれるほど。 石垣にへばりついているヒメイタビを利用して小品に作ることがあるが、偏平になっていることが多く、修正しにくいと。 取り木がききにくい樹種として古くから知られており、気根が出る性質から、取り木は簡巣のようで発根しにくい。 気根で植えつけてもまず枯れてしまう。 そこで取り木をかけた後、発根しなくとも挿し木の要領で植えつけるとよいだろう。 ヒメイタビとオオイタビの違いはよく判らない.。 大葉性と小葉性の相異とも考えられているが、ヒメイタビも大葉が出ることもあり、両者はさほど違った種ではないかもしれない。 植替えは5月〜6月ごろの暖かい時期。 切り込みも夏など暖かい時期がよく吹いてくる。 ザクロ科の落葉小高木。 実もの日本の世界に誇る鉢植えとしてつとに有名なものです。 古くから日本の世界に誇る鉢植えにされ、大正・昭和の日本の世界に誇る鉢植え譜になくてはならないものでした。 実の付け方は5〜6月に咲く最初 の花枝を切ります。 この1番花には実の付かないことが多いため2番花を発生させるためです。 切り戻しは6月〜8月ごろ。 花が咲いている頃ですが、花枝も枝のみの枝も2〜3節残して切ります。 切り戻した後に発生する新梢は伸長しながら花芽分化を行い、8月には開花します。 南方系樹種の特徴で、高温の時期に花を咲かせながら新梢を伸ばし、そこにまた開花する性質を利用したものです。 白然体のザクロでは主に充実した側枝の先端に8月下旬ごろから花芽分化し、翌春、新梢とともに伸びて開花結実します。 以上のことから、ザクロにおいても他の実もの樹種と同様、短枝の充実が大切ということが解ります。 切り戻し後の2番花の充実した枝に実を成らせるのが基本となるわけです。 |