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絵日記


絵日記のこえ

鉢植えの大きさを考えるとき、いろいろな問題が登場してくる。
また、この問題は人によって考え方が違うから、これを一様に押しつけることはできない。
この間題を考える時、まず、それを強調する人たちの三目い分と、客観的にみたその内容を分析してみよう。
@鉢植えは、素晴らしい老樹・古木の姿や自然の優れた風景を盆上に再現するものだという。
この「定義」は絶対かどうかは別として、ほぼ絶対に近く正しいと思う。
もし、このとおりであるとすれば、正しく表現しうる限り、鉢植えは大きいことを必要とせず、自由に持ち運びできる範囲のものが良いと思う。
Aしかし、小さいボンサイの中に「大自然」を表現する。
これこそ鉢植えの「極意」であるという考え方もある。
これが表現されたもの、そしてこれを強調したもの、それが「小鉢植え」であり「豆鉢植え」であると思う。
B一方、鉢植えの技術には限界がある。
例えば、ある素噌らしい老樹・古木があったとする。
その姿を盆上に再現するとき、全体の大きさはm分91、あるいはum分のーに縮小できて も、葉の大きさや花の大きさ、さらには実の大きさは、その割合に縮小することはまず無理である。
こう考えると、本当に「自然を再現」するのだったら、鉢植えがある程.度の大きさを持つことは止むを得ないと三目える。
この考え方も間違ってはいないと試う。
Cある程度の数の鉢植えを持ち、その質が一定水準を越えたとき、人はこれを他人に見せて「誇らしげ」な気持ちを持つようになる。
これは、当人が意識すると否とにかかわらず、多少なり存在することは否定できない。
その現われが国風展であり、サツキの全国展である。
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サンザシ バラ科で花も実も面白い落葉樹です。
メイフラワーの名のごとく、欧米では人気のある樹種で、赤花・赤花八重・赤一重・口一重などがあります。
赤花八重の花は、美しいもので、しばしば日本の世界に誇る鉢植えとされます。
日本の世界に誇る鉢植えで一般的なのは一重の品種で、実サンザシと呼んでいます。
実サンザシは比較的若樹のうちからよく実を付けます。
実生台木に接木したものでは(花芽分化した穂木でなく)2年程で実をつけます。
実生からでも4〜5年で結実することがあり、生長の早い樹種と言えます。
花芽は充実した枝の頂芽に分化し、翌春に新梢が伸びその先に開花・結実します。
庭植えなど放任の樹の様子を見ますと、強く太い枝がトゲをつけて荒々しく伸び、横広がりとなります。
まとまりのない株状の姿が白然体のようです。
花はこの伸長した枝の側枝として短節化し、太く短い枝の先端に付きます。
日本の世界に誇る鉢植えとしては、樹勢をつけ切り込みで形を整えながら短枝を増やしていくことが大切です。
性質は強いものですが、葉焼けを起こしやすいものです。

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